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バリの絵ウブドゥは、芸術の町として知られいて、通りには多くの画廊が見うけられる。裏道を散歩をしていると、若い画家が庭先で絵筆をにぎってキャンバスに向かっていたりする。彼等のほとんどは、日中は田んぼで働く農民である。バリ絵画には、多くの流派があってそれぞれに独特の世界をもっている。バリの絵に共通して感じられるのは、熱帯特有の明るさである。バリに魅了されて、バリに通ううちに絵が欲しくなり数点買い求めた。日本の値段に換算すれば、おどろくほど安い絵であるが、私はとても気に入っている。 人にどんな絵を買ったらいいのか相談を受けることがあるが、こればかりは趣味趣向の問題なので「あなたの感性にピンときて、気に入った絵をかったら?」と言うことにしている。また値段はいくらぐらいするのかと聞いてくる人には、「あなたが、この値段だったら買ってもいいと思う値段だったら、買いなさい」と。これまた、冷たく答えることになる。もともと絵には、値段なんかあってないようなものなのだ。 何年バリにいても「外人は、バリ人と同じ値段で物を売ってもらえない」と、バリに長く住んでいる友人が言っていた。バリの宗教である、バリ・ヒンドゥでは富める者は貧しい者に与えるのは当たり前という教えがあるらしい。彼等にすれば、外国に来ているというだけで、私たちは金持ち階級になるのだ。だから、すこしぐらい高く品物を、売りつけられたからといって、目くじらたてて怒るのは「金持ち」らしからぬ態度なのである(法外にぼられそうになった時は、抗議してくださいよ)。 昔から市場は、情報収集の場でありコミュニケーションの場だった。バリでは、絵を買うときも値段の交渉をすることになる。たまたま小さな画廊に入ると、オーナー自身が絵を描いて売っている場合がある。そんな場合は、「へえーっ、この人がこんな絵を描いているのか」といった具合に、画家の素顔が見れて興味深い。画家も、作品は我が子のように思えるのか、こちらが気に入った様子を見せると嬉しそうである。いろいろ話をしていると、この人になら売ってもいいと思うのか、けっこうまけてくれたりする。我が子を里子に出す心境なのだろう。そのとき買わなくても、店の前を通るとバリ人特有のおおらかさで「どこ行くの?」と挨拶してきたりする。そうするうちに顔なじみになって、帰国するときには、やはりその店で絵を買ってしまったりする。 私は、買い物は、楽しむものでありゲームだと考えることにしている。せっかく買い物をするのに、深刻になるなんてバカみたいじゃありませんか? みなさんもバリで「買い物ゲーム」を楽しみましょう!
バリ美術鑑賞スポット
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