|
| 台湾散歩 | 流葉の旅 | UBUD FREAKS CLUB |
台北事情 その1
台北の交通事情
日本ではあまりタクシーを利用しない私だが、台湾はタクシーが安いのでよく利用する。ニューヨークのタクシーに似た黄色い車体のタクシーは、街のどこでも走っている。タクシーに¥乗車すると私はすぐに行き先を書いた紙を運転手に見せる。私のつたない中国語では通じないことが多いのだ。運転手は私が日本人だとわかると、サービスのつもりか古い演歌をかけてくれたりする。あとから判ったことが、けっこう自分も日本の歌を聴いている人もいるようだ。若い人も日本の歌をよく聴いている。これはこの国が、かつて日本の統治領だったなごりなのか。はたまた地理的に近いせいなのか、たぶん両方の理由からだろう。若い女性は夜ひとりでタクシーに、乗らないようにと現地の人が言っていた。日本と逆で運転手が突然、強盗に変身することがあるそうな。

台北のバスは、路線が複雑で同じ名前の停留所がいくつもあり乗り方が難しいので、最初のうちは何度も間違えて苦労した。バスが来たら大げさに手を上げて乗車の意志を示さないと通過していってしまうこともしばしば・・・。運賃は上車するときに払うものと、下車するときに払うものがあってまごついたり、下車するときにどうやって意思表示をしたらいいのか迷ったこともあった。(ブザーがついているバスもあるが、車内にあるゴム製の黒いベルトを押す方式のものもある)しかし「大台北聯營公車指南」というバスガイドを入手してから自由自在にバスを乗りこなせるようになった。こんなときは、しみじみと漢字が読めるのをありがたく思う私だった。だって欧米人だと停留所の名前が読めないもんね。たった15元(1区間)でどこへでも行けるバスは、まさに庶民の足である。

台北の交通事情は年々ひどくなっていて、それにつれて大気汚染問題も深刻化してきている。まだ産業優先の政府の政策とあいまって環境に関する法律が未整備なことが原因と思われる。交通渋滞緩和に役立てようと最近開通したMRTに乗ってみた。自動販売機でカードを買って、それを自動改札機に入れてホームへ入る。MRTは無人で、すべてがコンピューター制御されている。まさに未来の乗り物だ。下の道が渋滞していても、スイスイ走れて、車内もきれいで乗り心地は快適でだった。しかし、まだ路線が短いせいか、はたまた運賃が20元(1区間)とバスよりも高いせいか車内は空いていた。
1997年10月 流葉記
|